ソファやテーブルの高さ調整 BEFORE & AFTER
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ソファや椅子の張替え修理の時や、ソファベッドのオーダーの時に座面を高くして欲しいという依頼が多々あります。弊社では木構造から見直して修理をしたり、別注で製作することも可能で、様々な方法でお客様のご要望にお応えしています。今回は高さを調整して修理した例や特注で高さを変更して製作した例などをご紹介していきます。
CASE1)
【病院の待合室のソファの張替え修理】
座面の高さを高くする方法として、一番簡単なのは長い脚に取り換えることです。しかしこの待合ソファは脚がスチール製で加工などは困難です。楕円形の脚の裏は鉄板が溶接されていました。脚の底面に5cmの厚みの板を取り付けることも考えましたが、鉄板が中に入り込むと危険なので、違う方法で調整していきます。
座面高さを上げる方法として座面の下に木枠(台輪)を新しく取り付けて高くする方法にしました。座面と同じ生地を張って仕上げていきます。もとの脚も取り付けができます。
BEFORE
AFTER
座面の高さは36cmから41cmへ、5cm高くなり、立ち上がり易い待合ソファになりました。見た目にはほとんど変わりがなく、違和感もありません。
グレー系の色は残しつつも背を明るいトーンにしたことでお部屋も明るくなり、広くなったように感じます。綺麗になったソファは清潔感も生まれて居心地が良いですね。
CASE2)
【ソファベッド「コンチネント」別注オーダー】
脚が長いソファベッドの場合、更に脚を長くして高さを調整すると、安定性を確保することが難しくなります。よって、本体側に厚み20mmの板を取り付けて高さを上げる方法となります。本体と同じパープルの生地や底布を張って目立たないように仕上げています。高さ調整のカサ増しの板は取り外しができ、高さ変更をしたい時に取り換えが可能になっています。
ソファベッド「コンチネント」は足元の開口が広いので、立ち上がり易くお掃除がしやすい設計です。普段はコンパクトな2人掛けソファとして、背中のクッションとパイプを外して両肘を倒すことで、簡単にベッドになります。肘は3段階のリクライニング式です。片方の肘を起こしてカウチとしても使うことが出来ます。
CASE3)
【アンティーク回転椅子の修理】
非常に古い回転椅子ですが、使い勝手が良く長年使用されてきました。もともとキャスターが付いていましたが、キャスターを外して固定式の脚に改良しました
脚の部材が一部欠損しておりました。強度を出すためにアングルを取り付けました。キャスターと同じ高さの木材を脚に付け足して、もともとの座面の高さを維持しております。
BEFORE
AFTER
肘を塗装し直しました。新品同様に生まれ変わりました。脚も同様に塗装をし直して綺麗になりました。
今回は生地の張替えは行いませんでしたが、脚の修理や補強を行いましたので更に長くお使いいただけると思います。
CASE4)
【座卓テーブル高さ変更修理】
もともと畳の部屋で使用していた座卓テーブルをリビングに移動して、ソファに座って使用できるように、ホームセンターで土台を買ってきて設置していたようです。しかしこの土台に足をぶつけたり、掃除をする際に邪魔になるとのことで、高さを上げて欲しいとご依頼をいただきました。
BEFORE
修理前のご自宅の写真です。脚の土台がいかにもごつくて邪魔なのが一目瞭然です。
樹脂製の束石のようですが、足をぶつけたら痛そうですね。
テーブルと一緒にソファもお借りして高さを調整していきます。テーブルの高さが低いのが良くわかります。
この状態でテーブルの高さは34cmです。
脚の底面と同じ太さの角材を取り付けました。15cmの長さの角材を追加しましたので、テーブルの高さは49cmになりました。
AFTER
追加した脚を塗装をすることで違和感なく仕上がりました。お客様のオリジナルテーブルの完成です。
BEFORE
AFTER
ソファでも使用しやすい高さのテーブルになりました。テーブルの下に脚が入りますので、食事したり、本を読んだりするときもちょうどよい高さになりました。
シノハラ製作所の張替え・修理について詳しくはこちらをご覧ください。
シノハラ製作所では、愛着のある家具を熟練した家具職人が心を込めて修復いたします。勿論、シノハラ製作所以外の製品でも修復いたしますので、お気軽にご連絡ください。


