FACTORY

工場案内

工業製品の中でも限りなく「人の手」が関わるソファ。
開発から製造まで心を込めてお作りしています。

家具職人の心意気


「大正12年からの伝統的文化と技術を守り続ける!」
「洗練された技術の追求、ご使用される状況を考えながら作る!」
それがシノハラ製作所の職人スタイルです。
良い家具を長く、大切に使ってほしいと願う家具職人の心意気を商品に伝えます。家具の持つ温かみと美しさは、木の命を敬う家具職人のこだわりです。


表面材(張地)の裁断


表面材(張地)はスピーディー且つ正確性を増す為に自動裁断機を使用します。
生地は1枚1枚敷き詰めて丁寧に裁断していきます。
表面材は通常、反物を機械に正確に敷き詰めれば、コンピュータにて自動裁断を行います。数mmの誤差も発生しません。自動裁断機ではできない柄の判別などを要するときはハンドカッターを用いて手動にて職人による裁断を行います。


表面材(張地)の縫製


様々な用途別のミシンを使い手作業で縫製を行います。
手作業にて縫製を行うことにより同時進行で張地の汚れやキズの確認を行います。ソフトで弾力性、伸縮性共に高く、染色堅牢度、耐洗濯性にも非常に優れた糸を使用しています。


木材の加工


商品の主要部分は木材で構成されています。ご存じの通り「木」は生き物です。
水分を含んだり空気によって乾燥したりもしますので、その都度、綿密に誤差を測定して加工していきます。
この数mmの誤差が商品となった場合に耐久性に表れるのです。
職人は木材の目を見極め、数日後にどの様に木材が変化するかを予測しながら加工の方針を決めていきます。


木材の組立


木材の接合は「ホゾ組み」を取り入れています。ホゾ組みはとても丈夫に仕上がりますし、強度も頑丈で、見た目もきれいです。さらに「木ダボ」を施し強度を増していきます。「ダボ・ホゾ構造」の組立方法は手間はかかりますが耐久性の高い製品へと仕上がります。


鋼製朝顔型連結バネと木材の接合


正確無比に組みあがった木材にクッション材となるアオリコイルスプリングを取り付けていきます。
取り付けはステープルにて行います。
木枠とバネのジョイントには緩衝剤として布地を敷きます。


ウレタン・チップの接合


バネの上にウレタン・チップを張っていきます。
高密度ウレタンやチップを多重構造にて使用していきますが、「ヘタリ」を限りなく少なくするためウレタン・チップの厚みは可能な限り薄くします。もちろん、使用部位によって様々なウレタンを使用していきます。
接着剤は水性でホルムアルデヒド放散が法規制対象外のF✩✩✩✩認定品のみを使用し、人体に無害で環境にも配慮した製品を製作しています。


上張作業工程


木枠,クッション材の本体と布地とを張合わせていきます。
ステープルを用いて均一間隔で丁寧に手作業で行います。
ステープルは大きさ・線の太さ・材質だけでなく、先端の形状も多種多様であり、打ち込む素材の性質により打ち込みやすく、抜けにくいものをその都度選択して使い分けています。職人技が最大限に発揮される作業です。


製品の検査作業


完成した商品は検品台に載せて検査します。
ソファからベッドへの変換作業は勿論ですが、実際に座ってみての違和感の確認など、目視で行うだけではなく実際に触手により検査を行います。すべての項目を合格した商品のみを梱包し出荷を行う為、検査作業は細心の注意をはらいます。